営業・集客・案件獲得など、フリーランスのマーケティングについて

フリーランスの働き方

営業・集客・案件獲得など、フリーランスのマーケティングについて

この記事は

  • 「フリーランスでもマーケティングするべき?」
  • 「フリーランスの効果的なマーケティング手法を探している」
  • 「マーケティングを活用して、もっと良い案件を見つけたい」

という悩みを持つ方に向けた記事です。

フリーランスとして長く活躍するためには、継続的に案件を獲得できるような仕組みづくりが欠かせません。フリーランスでもマーケティングを積極的に行い、効果的なPRによって自己ブランドを築いていかないと、案件が終了するたびに営業に時間と労力を割かねばなりません。

自分の実績をPRし、より良い条件の案件をスムーズに獲得する為にマーケティングは効果的です。

そこで今回の記事では、フリーランスがマーケティングをするためにおすすめの方法についてご紹介し、最終的には効果的な自己ブランディングの手法を見つけられるようになることを目指します。

それでは、フリーランスのマーケティングについてご紹介していきましょう。

目次

フリーランスのマーケティング手法

フリーランスのマーケティング手法

  • オリジナルサイトやブログによるマーケティング
  • SNSを活用したマーケティング
  • エージェントにマーケティングを依頼
  • クラウドソーシングで仕事を募集する
  • フリーランス仲間からの案件を受ける
  • 勉強会やセミナー、交流会に参加して案件を見つける
  • 広告に出稿して案件を募集する

まずはフリーランスが案件を受注するための手法についてご紹介していきます。

オリジナルサイトやブログによるマーケティング

効果的なマーケティング手法の一つがオリジナルサイトやブログによるマーケティングです。自己紹介や過去の実績を紹介するオリジナルサイトや、日々の業務内容や自分の持っているノウハウを紹介するブログサイトを作成し、読者を集めます。

サイトを見た人やブログの読者から仕事を依頼されるようになると、単価や条件面でかなり有利に交渉を進めることができます。また、実績や作成した記事はどんどんストックしていくので、継続すればするほどサイトやブログとしての価値は高まっていきます。

最近はオリジナルサイトもブログも無料で簡単に開設できるので、まずはどちらかに挑戦してみましょう。

SNSを活用したマーケティング

最近は多くの人がSNSを使用しており、SNS上で仕事の依頼を受けることも珍しくありません。また、SNSによっては拡散性が高いため、価値のある情報であれば一瞬で数万人に自分のメッセージを届けることができます。

有名になればなるほど多くの人に情報を届けられるようになり、その分だけ仕事の依頼も増えてきます。

より多くのフォロワーや友人を集めるために、フォローしたいと思われるような有益な情報の発信を積極的に行っていきましょう。まずは毎日情報発信を継続することからスタートしてみると良いでしょう。

オリジナルサイトやブログとSNSを組み合わせてブランディングするとより効果的です。ぜひ、セットでの運用をおすすめします。

エージェントにマーケティングを依頼

フリーランスエージェントは、主にフリーランスエンジニアを対象としたサービスです。フリーランスエンジニアであれば、コンサルタントが自分のスキルや希望に合った案件を紹介してくれます。

登録すると担当のコンサルタントが案件の紹介やフリーランスとして活動する上でのサポートをしてくれます。福利厚生が充実しているサービスもあり、 中には社会保険料の負担や経費の助成などを行ってくれる場合もあります。

フリーランスエンジニアであれば、登録して案件の紹介やサポートを受けてみることをおすすめします。

フリーランスエージェントについてはこちらの記事で詳しくご紹介しております。ご参照ください。

フリーランスエージェントの効果的な活用方法とおすすめエージェント10選

クラウドソーシングで仕事を募集する

クラウドソーシングサイトには、発注者側がよいフリーランスを探すための機能があります。発注者が案件を公開して募集をかけるだけでなく、案件を探しているフリーランスが受注可能な業務内容を紹介して仕事を募集することも可能です。仕事の募集は簡単に設定できるので、クラウドソーシングサイトへの登録と同時に行っておきましょう。

公開するクラウドソーシングサイト上の評価が高くないと、なかなか自分の募集情報は閲覧されないので、まずは受注者としてサイト上の実績を積み上げていくことをお勧めします。

フリーランス仲間からの案件を受ける

フリーランスとして活動している友人や知人に案件の紹介を依頼することもマーケティングとして有効です。特に、お互いの性格や能力を把握している場合には自分とマッチングしやすい案件を紹介される可能性があります。

例えば、Webデザイナーであれば「ホームページを作りたいと思っているんだけど、協力してくれない?」とフリーランス仲間に声をかけられることがあります。エンジニアであれば「一緒に開発案件を担当して欲しいんだけど」と依頼を受けることもあるでしょう。

また、自分が案件を探しているのであれば「私ができそうな仕事があれば紹介して欲しいんだけど」とフリーランス仲間に声をかけてまわれば案件の紹介にも繋がります。

一度案件を探している旨を伝えておけば、時間が経ったとしても条件に合う案件と出会った時に「前にこんな案件探してなかった?」と案件獲得に繋がる可能性もあります。案件を探している場合にはぜひ一度相談してみましょう。

勉強会やセミナー、交流会に参加して案件を見つける

同業者やビジネスに関心のある人同士が集まる場に行くと、その場で新たなビジネスが始まる場合があります。特に業界団体などが開催するビジネスマッチング交流会はビジネスパートナーを探している場合が多いため、案件獲得に結びつく可能性が高まります。

「デザイナー 交流会 名古屋」や「ライター 勉強会 沖縄」など、自分の業種と目的のイベントのキーワード、地名を掛け合わせて入力すれば簡単にイベントを検索できます。

インターネットで勉強会やセミナーを検索するだけでなく、商工会や金融機関等が積極的に勉強会やセミナーを開催しているので、地域に根ざしたコミュニティで案件を探してみることもおすすめします。

広告に出稿して案件を募集する

広告を出稿して案件を募集する方法もあります。例えば、FacebookやTwitterなどのSNSを使っての広告掲載はかなりハードルが下がってきています。広告を出稿するには、広告先に表示するバナーの作成と、クリックして遷移するランディングページを用意するだけなので、誰でも気軽に広告を出稿できます。

基本的に、どの媒体も広告を表示させるターゲットを属性によって細くセグメント可能で予算も自由に決定できるため、無駄なくターゲットに対してリーチできます。

受注率を高めるポイント、選ばれるコツ

受注率を高めるポイント、選ばれるコツ

  • 公募案件には競合が多い
  • 提案や自己紹介は端的に読みやすく
  • 募集案件に近い実績を紹介する
  • SNSやブログ、オリジナルサイトで人柄を見せる

受注率を高めるためにはどんなことに気をつけておくとよいでしょうか。この章では案件の受注率を高める方法をご紹介していきます。

公募案件には競合が多い

クラウドソーシングサイトなど、発注者が案件を公募している場合には、自分以外にも、多くの応募があると考えるべきです。例えば、クラウドソーシングサイトでは公募に対して何件の応募があるか確認できます。条件の良い案件や、難易度が低い案件の場合は数十件から百件単位で応募が集まります。

個別の案件でも、規模が大きい案件や初めてビジネスを行う相手であれば相見積を取られ、その中から受注者が選ばれる可能性があります。

このように、公開されている案件は競合が多いことを理解し、提案内容やプロフィールなどを工夫し、競合に負けず発注者から選ばれることが必要です。

提案や自己紹介は端的に読みやすく

<悪い例>

初めまして。私はライターとして活動しています。これまで様々な企業のライティング業務を担当してきました。スピーディーで丁寧なやり取りと、情報ソースをしっかり調査して記事を書くことを大切にしています。今回の転職記事にはとても興味があるので応募しました。ぜひ、お任せ頂ければ一生懸命に案件に取り組んでいきます。どうぞ宜しくお願いいたします。

<良い例>

初めまして、今回の案件は私の専門である転職分野なので応募させていただきました。私はキャリアコンサルタントの国家資格を保有しており、これまでに同様の案件を20件ほど手がけております。業務遂行にあたってはこれまでの経験を活かしていきたいと考えております。私はライターとして5年の経験があり、WordPress入稿も可能です。転職の他にもキャリアアップやビジネスマナーについても対応可能です。ご検討のほど、宜しくお願いいたします。

多くの応募者の中から受注を獲得するためには、提案をわかりやすく発注者に伝える必要があります。提案の際には、だらだらと文章を書くのではなく、発注者の要望に答えることができるスキルや技術があることを端的に示し、それを裏付けるような過去の実績があることを提案することが重要です。

発注者は、数多くの提案に目を通さなければならないため、最初の数行に記載されている内容だけで、それ以上の情報を読むかを判断します。クラウドソーシングサイトであれば、一覧表示されている提案の数行で、個別の提案を読むか、そのまま次の応募を読むかを選択します。

筆者も発注者側として案件を公募した際、約40件ある応募の中で、提案内容を確認したのは10件未満でした。限られた時間の中でより良い応募者を見つけるために、まず「内容をちゃんと読むべき人」をスクリーニングしてしまうのです。

中には、案件にかかわらず定型的なテンプレートで応募してくる受注者もおり、最初の数行に必要な情報が記載されていない場合は、時間が掛かるので読み飛ばしてしまいます。

発注者側としては受注者の人柄や仕事ぶりが分からない以上、文章で判断するしかありません。だからこそ提案する際には最初の1行目から5行目までに最も力を入れて紹介文を書くように心がけておきましょう。

募集案件に近い実績を紹介する

提案する場合、簡単な挨拶の後に「なぜ自分がこの案件に応募したか」を一言で説明し、その理由も一言で記載します。こうすることで発注者が自分を「指名すべき理由」を作ります。

この時も「熱心で丁寧な仕事を心がけており、貴社の案件をぜひ担当させていただきたいと思い応募しました」よりも「私の専門分野で、同じような案件を多く担当させて頂いていることから、お力になれるかと思い応募しました」と専門性や実績をアピールしておくと担当者も安心して仕事を任せられます。

募集している案件に似た実績があれば、その実績を紹介して裏付けを行います。そして最後に、自分の持っている他のスキルや実績を箇条書きし、最後に自己紹介を記載します。

就職活動などであれば、まずは自己紹介から始まって自己PRに進みますが、受注者は多くの応募者の中から発注する相手を判断しなければならないので、まずは人柄よりも「仕事を任せられるか」を重視します。

提案時には履歴書を逆から記載するように「応募動機・自己PR」「スキル・資格紹介」「自己紹介」と記載していくと、発注者にとって読みやすい提案文が作成できるので、参考にしてみてください。

SNSやブログ、オリジナルサイトで人柄を見せる

SNSやブログ、オリジナルサイト等のリンクを提案の最後に記載する自己紹介文に入れておくと、人柄や仕事に対する姿勢などを発注者に見てもらうことができます。

特に初めて仕事をする場合、発注者も相手の顔や人柄が見えている方が安心できます。

可能であれば、プロフィール写真なども掲載し、自分についてより深く知ってもらうための工夫をすると良いでしょう。

フリーランスがマーケティングを成功させるコツ

フリーランスがマーケティングを成功させるコツ

  • 1年は継続するつもりで取り組む
  • 自分と相性の良いマーケティング手法が見つかったら、そこに注力する
  • オフラインの案件獲得も意識する

フリーランスがマーケティングを成功させ、安定的に仕事を得られるようにするためには、どんな点に気をつけるべきでしょうか。この章で、いくつかのコツをご紹介していきます。

1年は継続するつもりで取り組む

どんな方法で自分をPRするにしても、1年間はマーケティングを続ける気持ちで取り組むことが大切です。特にフリーランスとして独立した直後の数ヶ月は、実績がなく、アピールする材料がないことに苦労します。

またブログやSNS等もなかなかリアクションが得られないため、継続するモチベーションが低くなってしまいます。しかし、まずは自分が取り組むと決めた内容は1年間かけてしっかりと育てていきましょう。

仕事は、小さな実績を積み重ねることで次の大きな仕事に繋がるものです。SNSへの投稿やブログの執筆も1つの仕事と捉え、しっかりと取り組んでいきましょう。

自分と相性の良いマーケティング手法が見つかったら、そこに注力する

いくつかの手法に挑戦し、自分と相性が良い手法が見つかったら、その手法にかける時間を増やしていきましょう。

筆者の場合は過去の案件の担当者からの依頼を受けたり、長期間の案件を継続して受注することを心がけています。新たな案件を探すよりも担当者とのやりとりがスムーズで、表現方法の指定や、修正されるであろうポイントなどの予測がつくため仕事がしやすいと考えているからです。

また、SNSもそれぞれ特徴があるので、自分に向いているSNSも分かってくると思います。自分と相性が良いSNSを見つけたら、そのSNSの運用に注力していく方が、より多くの繋がりを作れるでしょう。

オフラインの案件獲得も意識する

オンライン上の案件獲得だけでなく、友人知人やフリーランス仲間など、オフラインでの仲間づくりや案件獲得も意識しておきましょう。

特に日ごろからオフラインでも案件を一緒に進めることができる仲間がいると、案件が少なくなった時などに気軽に案件を頼むことができます。

また、新たな分野に挑戦したいと考えている場合にも、まず関係がある相手と共に仕事をして実績を積み、公募案件に応募してきステップアップしていくと大きなミスやトラブルに発展しにくくなります。

フリーランスとして活動している場合でもオフラインで繋がっている仲間との関係構築は怠らないようにしましょう。

様々なマーケティング手法に挑戦し、自分に合う手法に特化していこう

ご紹介した通り、フリーランスがマーケティングを行うための手法は様々です。まずは、自分に合う手法を見つけるためにもいろいろな手法に挑戦してみましょう。

マーケティングは日々の継続の積み重ねなので、まずは1年間継続することを意識し、自分に合う方法を見つけ、その手法に特化してマーケティングの精度を高めていくことがポイントです。

ぜひ、自分に合うマーケティング手法を見つけ、より良い案件を獲得していってください。

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