「フリーランス」という働き方は、何かと不明な点が多いです。
「面白そうだけど、どのくらいの収入があるのだろう」
「保険や税金などはどうなっているのだろうか」
と考える人も多いです。
これからフリーランスになる人や、フリーランスになりたての人に向けて、
フリーランスの平均月収や保険、税金などについて解説します。
目次
フリーランスの平均月収は職業によって差がある
「フリーランス白書2019」の平均勤務時間・個人収入によると、フリーランスの収入は安定していません。これからフリーランスを目指している人やフリーランスになりたての人は、フリーランスの平均月収について知っておく必要があります。
しかし、フリーランスといえど、さまざまな業種があります。それぞれによって、収入の相場も変わってくるため、自分が目指す業種の平均月収を知っておくことが必要です。
今回は以下の3つの業種の平均月収について紹介します。
- webライター
- webデザイナー
- プログラマー
それぞれの業種で報酬の相場なども変わるので、そこも合わせてチェックしましょう。
webライター
webライターのお仕事はライティングスキルを活かして、クライアントに依頼された記事を執筆することです。
金融やガジェットなどの専門的なジャンルから商品レビュー記事まで、様々な記事があります。インターネット環境があれば誰でも始められるので、敷居が低いことがメリットと言えるでしょう。
webライターは基本的に「1文字◯円」や「1記事◯円」という単価で仕事を受注。納期も何日までと設定されるので、時間にルーズになってはいけません。
そんなフリーランスのwebライターですが、「フリーランス白書2019」によると、年収200万円未満の人が、約30%いることが明らかになっています。
有名なライターの方だと、月3桁以上稼いでいる人もいます。
未経験からでも始められる仕事であるため、平均月収は低いです。
お小遣いを稼ぎたいと考えている人は良いですが、webライターとして独立したいと考える人はお金に余裕がある状態で独立することをオススメします。
参考サイト フリーランス白書2019
webデザイナー
webデザイナーは作るデザインによって、価格が変化します。
- バナー ◯円
- ロゴ作成 ◯円
というように作成物によって、相場を決めておくとクライアントも判断しやすいです。
webデザイナーの平均年収は300万円〜400万円です。専門的な知識や経験が必要となる分、月収も大きく上がります。(参照元:そこが知りたい!フリーランスの平均年収はどれくらい?)
ここから計算すると、平均月収はおおよそ30万円という計算になります。
独立しても通用する技術や経験があるのであれば、検討してみても良いのではないでしょうか。
参考サイト そこが知りたい!フリーランスの平均年収はどれくらい?
プログラマー
web系のフリーランスの中ではもっとも案件の単価が高いのが、プログラマーです。今回紹介している3つの業種の中でも、稼ぎやすいでしょう。
フリーランスのエンジニア関連は需要がありますが、供給量が少ないので相場が高くなります。
また、扱う言語によって相場も変わってくるため、一概には言えませんが、プログラマーの平均月収は60万円前後です。(参照元:そこが知りたい!フリーランスの平均年収はどれくらい?)
年収に換算すると、700万円〜1200万円程度になります。
フリーランスの中では高額な案件が集まるので、食べていきやすい業種でもあります。
参考サイト そこが知りたい!フリーランスの平均年収はどれくらい?
収入が安定しないのには理由がある
フリーランスの収入は安定しないと言われますが、安定しない原因を理解すれば、継続的に稼ぐことも可能です。
ここからは、フリーランスの収入が安定しない原因について解説します。
0からクライアントを見つけることは難しい
フリーランスとして、独立してすぐはなかなかお仕事が獲得できない悩みにぶつかります。
就職していると、自動的にお仕事が入ってきますが、フリーランスは営業をしなければいけません。
自分でお仕事を企業にメールを送ったり、クラウドソーシングを活用したりしてお仕事を見つけましょう。
0からクライアントを見つけるのも苦労しますが、お仕事をくれたクライアントとの関係が上手くいかないというパターンもあります。
クライアントとのトラブルも多い
フリーランスとして仕事をしていると、クライアントとイメージの共有ができず、上手く意思疎通が取れないケースもあります。
ここでは実際にあったクライアントとのトラブルを2つ紹介するので、参考にしてくださいね。
報酬が思ったような金額ではない
クライアントの中にはお仕事の相場を理解していない人もいます。そのため、相場より安い金額で依頼されることもあるでしょう。
あまりにも安い案件を受けすぎていると、生活が苦しくなります。
時には、自分から価格交渉して報酬金額をあげてもらうことも必要です。
また、安過ぎる案件は受けない強気の姿勢も必要となります。
仕事内容に関して、クライアントとの間に相違がある
クライアントとお仕事を開始する際には、必ず綿密なミーティングを設けましょう。
クライアントがイメージしている仕事内容と、自分のイメージしている仕事内容に相違があると大きな問題になります。
実際に成果物を提出してから、相違に気づくのでは遅いので、仕事を開始する前に話し合いましょう。
また、追加で仕事を依頼されるケースもあります。そこで問題になるのが、追加依頼の報酬がないことです。
追加で依頼される時は、その分の報酬も要求しましょう。流れのままに使いの仕事をしてしまい、報酬がもらえないパターンもあります。
事前に話していた仕事が終わった段階で、別の仕事が入ってくるのであれば、新た報酬の話もして、要求してくださいね。
収入を安定的に得るための対策
収入を安定的に得るためには、長期的にお付き合いのできるクライアントを見つけましょう。
クライアントによっては、年間で契約してくれる企業もいます。長期的にお仕事ができるので、お仕事がなくなることはありません。
また、営業を円滑に進めるためにも、自分自身のポートフォリオを作成しておきましょう。フリーランスで営業を行う際には、今までの実績を見せる機会があります。
逆に実績がないと仕事を任せられないというクライアントも多いです。
実績を見せるためにも、ポートフォリオを作成しておくと、クライアントとのコミュニケーションもスムーズになります。
確定申告の知識も必要
フリーランスは税金や保健に関する知識も必要です。その中でも重要なのが、確定申告に関する知識。
会社員として仕事をしている人は、事務作業の中で解決しますが、フリーランスになると自分で確定申告をします。
確定申告は絶対必須
基本的にフリーランス(個人事業主)になった際に、確定申告について知っておく必要があります。専業でフリーランスとしてお仕事をしている人は所得が38万円を超えた場合、確定申告が必要です。
あくまで「所得」なので、収入から経費を引いた金額で換算することになります。
この計算も自分で行わなければいけません。そのため、経費についての理解や確定申告の仕方なども知っておく必要があります。
「青色申告」と「白色申告」
確定申告にも種類があり、「青色申告」と「白色申告」を選ぶことが必要です。
「青色申告」は、事業所得を有する事業者が、毎日の取引を帳簿へ記録し、その結果を確定申告書に記載して申告する制度です。
事業の儲けから最大65万円を無条件で差し引けるなど、税金が安くなる特典が用意されています。
「白色申告」は青色申告の申請書を提出していない人が行う確定申告です。こちらも帳簿の作成を行うので、青色申告と作業に変わりはありません。
確定申告を行わないと、脱税の容疑にかけられてしまうことも。罰として税金が加算されて、より多くの金額を支払う可能性もあるので、確定申告は必須事項です。
フリーランスの人の確定申告をサポートするサービスもあるので、上手く活用して確定申告について、勉強しておきましょう。
他にも保険、税金などの知識も必要
確定申告と同時に保険や税金の知識も必要です。
フリーランスが払わなければいけない税金は多いです。
- 所得税
- 消費税
- 個人事業税
- 国民健康保険税
- 国民年金税
など、普通に働いていると関わらない税金まで払うことになります。
経費になる税金と経費にならない税金の選別もしなければいけません。この知識も確定申告には必要です。
会社員だと気にしなかった税金のことも、勉強しなければいけません。
フリーランスは保険の手続きなども自分で行う必要があります。
一般的な会社員が加入するのは「一般被用者保険」で、保険料の半額を国が負担。給与から自動的に引き落としされるので、個人納付の必要はありません。
フリーランスが加入する健康保険は「国民健康保険」に分類されます。市町村ごとに金額や算出方法は異なるので、自分でチェックが必要です。
また、別で「国民健康保険組合」に加入することも可能です。所得金額が一定を超えている場合、こちらに加入した方が保険料が安く済むケースもあります。
保険の制度を上手く活用すること、節税対策の一つです。制度を上手く組み合わせることができることも、フリーランスの一つの売りです。
まとめ
フリーランスは、何もかも自分次第で結果は変わります。平均月収はあくまで目安なので、それ以上稼ぐことも可能です。
保険や税金の仕組みも理解を深めれば、よりコストをかけずに保険に加入できたり、節税できたりなど、お得な部分も多いです。
逆に、知識がないと大きな損をすることもあります。
これからフリーランスになる人は、事前に勉強しておいて損をしないフリーランス生活を送りましょう。