この記事は
「フリーランスってどんな場所で働いているの?」
「場所ごとに働きやすさの違いはある?」
「フリーランスとして活動するのにどんな道具が必要?」
という悩みや疑問を持っている方に向けた記事です。
働き方改革によって働き方が多様化している昨今、フリーランスという働き方が注目されています。
フリーランスは自由な環境で働くことができるというイメージを持たれている働き方です。シェアオフィスで働いていたり、カフェなどで仕事をしているイメージがありますが、実際にはどんな働き方をしているのでしょうか。
この記事ではフリーランスのワークスタイルについてご紹介し、活動する場所ごとのメリット・デメリットについてご紹介します。そして、環境別に揃えておくとよいおすすめのグッズについてご紹介します。
読み終わった後には自分がどんな環境で働くと良いのか、きっとイメージできるようになるでしょう。
目次
フリーランスはどんな環境で働く?
まずはフリーランスとして活動する場合に、どんな環境で働くのかをご紹介していきましょう。
フリーランスのワークスタイル
フリーランスは企業に属さずに自分で仕事を集め、進めていく職業です。全て自分の選択によって仕事を進めていくことができるので、非常に自由度の高い職業であるといえるでしょう。
朝早く起きる必要もなく、満員の通勤電車で消耗することもありません。またハラスメントをしてくる上司もいないので、人間関係のストレスもサラリーマンと比較すると少ないといえるでしょう。肉体的・精神的なストレスなく働くことができるのがフリーランスです。
近年は、インターネットの発達により離れた場所で仕事をすることも可能となりました。これにより地方在住や在宅でも仕事ができる環境が整い、多くの人がフリーランスとして活動するようになりました。
フリーランスはワークスタイルに高い自由度がある代わりに、全ての責任を自分で取る必要があります。生活習慣を決め、仕事を決められた納期に十分な品質の成果物を納品するためには高い自律心を持つ必要があります。
仕事内容や性格によって環境の向き不向きがある
フリーランスはインターネットに関する仕事に従事することが多く、その分野は多岐に渡ります。
仕事の内容や自分の性格によって向いている環境と不向きな環境があります。例えば、デザイナーのような仕事であれば創造力を養うために、場合によっては人と交流をすることがクオリティの向上に繋がります。逆に、機密情報を扱う場合にはあまりオープンな環境は好ましくありません。
性格によっても向き不向きはあり、他の人の挙動や話し声が気になる場合には密室のような環境が向いています。また適度な雑音が集中力の向上に繋がる場合にはオープンな環境でも全く問題ないといえるでしょう。
働く場所や環境選びはモチベーションと集中力に直結する
働く場所や環境選びはモチベーションや集中力に直結し、最終的には成果物のクオリティに直結します。しっかりと自分の仕事や性格ではどのような環境が向いているのかを把握しておくこともフリーランスとして活動するためには重要です。
フリーランスの活動場所は大きく「オープンスペース」と「クローズスペース」に分けることができます。それぞれの特徴をご紹介していきます。
オープンスペースの特徴
「オープンスペース」は比較的大勢の人が出入りする場所で、プライベートエリアの確保や私物の保管が難しい場所です。オープンな環境なので、場所によっては多くの人と出会うことができ、そこから新たな仕事に繋がる可能性が高まります。
大勢の人と出会い、人との刺激の中で成長できる人にとってはオープンスペースが適しています。また、孤独な環境の中で働くことがモチベーションが下がってしまう人もオープンスペースが向いています。
ただしオープンスペースでは人の出入りがあり、場合によっては声を掛けられる場合もあるので集中するのには向いていにない環境である可能性もあります。オープンスペースで活動するためには自分なりに集中できる環境を作るための対策が必要です。
クローズスペースの特徴
「クローズスペース」は人の出入りが限られている環境です。セキュリティの確保や私物の保管が容易な代わりに人との出会いの機会が限られてしまう可能性があります。
クローズスペースが向いているのはセキュリティを確保する必要がある仕事に就いている人や、周囲に人がいると集中できない人に向いています。
クローズスペースは集中しやすい環境なので、集中力を高めたい場合にはオープンスペースよりも適しているといえるでしょう。
しかしクローズスペースで活動する場合はモチベーションを保つ方法を自分で持っておき、適宜モチベーションアップのためのメンタルケアを行う必要があります。
どちらのスペースもメリット・デメリットがあるので自分に向いている場所を選んで活動するのが良いでしょう。
フリーランスの活動場所 それぞれのメリット・デメリット
フリーランスの活動場所は様々ですが、ここではそれぞれの場所のメリット・デメリットをご紹介していきましょう。
シェアオフィス(コワーキングスペース)
メリット | 入居者同士の交流ができる・整ったオフィス環境で仕事ができる・高速で安全なネット環境完備 |
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デメリット | 占有スペースがない・集中する環境が作りにくい・法人登記ができない |
シェアオフィスは一つのオフィスフロアを複数の起業家やフリーランサーで共有するオフィスです。オフィスはフリーアドレスの場合もあれば、ブースなどでスペースが区切られている場合もあります。
基本的には会社員と同じようにシェアオフィスを拠点として働きます。シェアオフィスには様々な業種の入居者がいるので異業種交流が盛んなのが特徴です。入居者の出入りが活発なので様々な交流を持つことができます。
シェアオフィスは起業家志向の強い入居者が多いので、事業連携や新規事業の誘いを受けることもあります。将来的に事業を大きくしていきたいと考える方にとっては向いている環境といえるでしょう。
シェアオフィスのメリットは、人的交流が活発なことと、多種多様な業種の人と交流ができること、共有スペースで使用できる備品が多いことです。
一方、シェアオフィスのデメリットは機密の確保が難しいことです。個人情報や秘匿情報がある場合には情報の取り扱いには注意が必要です。
レンタルオフィス
メリット | 入居者同士の交流ができる・整ったオフィス環境で仕事ができる・高速で安全なネット環境完備・占有スペースがある・法人登記が可能 |
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デメリット | 費用が高い |
レンタルオフィスはシェアオフィスと同様に複数の起業家やフリーランサーでオフィスを共有しますが、大きな違いは個別の占有スペースを持つことができる点です。
固有スペースがあると事業所として登記が可能になるので、許認可の必要な仕事に就く場合にはレンタルオフィスを借りるのが一般的です。
メリットとしては事業所として自宅と別に住所を持つことができる点が挙げられます。また占有スペースを利用しつつ他の入居者と交流もできるので、完全にクローズされている環境ではないという点です。自分でオフィスを借りるのとシェアオフィスの中間の立ち位置で、両方の良い点を享受できるといえるでしょう。
デメリットはシェアオフィスなどに比べて費用が掛かることが挙げられます。
カフェやファミリーレストランなど
メリット | 費用が安い・予約や申し込みが必要ない |
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デメリット | ネット環境を用意する必要がある・セキュリティの確保が難しい・通信回線が貧弱 |
フリーランサーの活動場所としてイメージしやすい場所の一つにカフェやファミリーレストラン(ファミレス)が挙げられます。カフェやファミレスなどの飲食店を転々としながら活動しているフリーランサーが「ノマド」と呼ばれています。
カフェやファミレスなど飲食店での活動は仕事と食事が一緒に摂れること、安価にスペースを利用できること、基本的にはどこにでも店舗があることから、多くのフリーランサーが活動しています。
しかし店舗によってはネットの通信環境を確保する必要があること、セキュリティや通信回線が脆弱なこと、シェアオフィスのような場所にある設備が全く整っていないことが挙げられます。
自宅兼事務所
メリット | 通勤の必要がない・活動場所の維持費が必要ない・環境の整備が自由にできる・備品を全て自前で揃える必要がある |
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デメリット | 他者との交流が少なくなる・家族と同居の場合、家族の同意が必要・住所を公開する場合がある |
フリーランスの一般的な活動場所として自宅が挙げられます。自分の住居を事務所として使用するので、活動場所を確保するための費用は必要ありません。
メリットとしては活動場所の確保に費用がかからないことと、通勤の必要がないことが挙げられます。
デメリットは家族や同居人がいる場合は同意を得る必要があること、場合によっては住所を他人に公開しなければならないこと、他のフリーランサーや起業家との交流が持てないことなどが挙げられます。
バーチャルオフィス
メリット | オフィスとしての住所を持てる・維持費が安い |
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デメリット | 活動場所を他で用意する必要がある |
バーチャルオフィスは文字通り仮想のオフィスという意味で、登記や契約上、自宅の住所が使用できない場合に利用するオフィスのことです。バーチャルオフィスの提供者が利用者宛てに届いた郵便物の転送や、電話の転送を行い、あたかもその住所で働いているかのように見せることができるサービスです。
顧客やユーザーからはオフィスビルで働いているように見えますが、実際には別の場所で活動する場合が大半で、打ち合わせの場合にバーチャルオフィスが提供しているミーティングスペースを使用します。
バーチャルオフィスのメリットは事業所としての住所が持てること、シェアオフィスやコワーキングスペースに比べて費用が安いことです。
デメリットとしては、活動拠点として機能するわけではないので、自宅兼事務所など別に活動拠点を設ける必要があることです。
フリーランスに必須の作業環境・設備
場所を問わずフリーランスとして活動するのに必要なのはどのような環境でしょうか。活動に必須の環境や設備をご紹介します。
PC
フリーランサーにとって必須といえるのがパソコンです。仕事の大半がPCによって行われているため、PCを使用していないフリーランサーは皆無と言って良いでしょう。
最近のパソコンはデスクトップPCでもノートPCでもWi-fiに接続可能なので、どんな機種でも仕事を進めるのに支障はありませんが、デスクトップにすると持ち運びができないというデメリットがあります。
一方でデスクトップPCはノートPCに比べて安価でスペックが高いことが多いので、限られたコストでよりハイスペックのPCを入手したい場合や、働く場所を固定することができる場合にはデスクトップPCを選択するのも一つの方法です。
ノートPCの場合は用途に合わせて自由に選択することをおすすめしますが、外出先で作業をすることが多いことからもバッテリーの作動時間が長い機種をおすすめします。
インターネット回線
PCと同じだけ重要度が高まっているのがインターネット回線です。通信速度が早ければ早いほど快適な作業環境となりますが、場所によっては高速のインターネット回線を確保することが難しい場合があります。
また、カフェや公共施設などの公共回線はセキュリティの確保が難しいことから、機密性の高い仕事に従事している場合には使用する回線に注意し、自分自身で十分にセキュリティ対策を行なってからインターネットに接続するようにしましょう。
電源
PCとインターネット回線の確保に次いで重要なのが電源の確保です。シェアオフィスやコワーキングスペースには電源が備わっており、最近はカフェなどの飲食店でも電源がある店舗も増えています。以前に比べると電源の確保は容易になっているといえるでしょう。
電源の確保の一つとしてモバイルバッテリーを持つ人も増えています。大容量のモバイルバッテリーの中にはノートPCを充電できる機種もあります。モバイルバッテリーを持つことで電源を携帯するのも一つの方法です。
集中できる環境
集中できる環境の確保もフリーランスにとって重要です。どんな環境が集中できるかは個人差があるので、自分で集中できる環境を見つける必要があります。
静かな個室が集中できる人、オープンな環境が集中できる人、自宅では仕事が手につかない人、集中できる環境は人によって様々です。
自分が集中できる環境を見つけ、その環境で成果を出すことがフリーランスにとって生産性と成果に繋がる最も大きな要因であると認識しておきましょう。
フリーランスの作業環境にあると便利なモノたち
フリーランスとして活動する上で、必須ではないもののあると便利なグッズをご紹介していきます。
自宅やレンタルオフィスで働く場合
自宅やレンタルオフィスなど、その場に設置しておくスペースがある場合にお勧めなグッズをいくつかご紹介します。
座り心地の良い椅子
フリーランスは長時間にわたって椅子に座って作業するので、体に負担の少ない椅子を選ぶことは集中力と健康の維持のために重要です。体型に合った作業のしやすい椅子を選ぶように心がけましょう。
モニタースタンド
長時間PCの入力業務を行う場合にはモニタースタンドがおすすめです。視線が低いと視線を動かすのに集中力を要するため、集中できる作業時間が限られてしまいます。モニタースタンドを使って目の前にモニターが来るように調整しましょう。
サブモニター(マルチモニター)
作業をしていると複数画面を確認しながら進める場合もあるでしょう。そんな時に便利なのがサブモニターです。複数のモニターを使用することでブラウザを遷移する時間を省くことができ、資料を参照しながらの入力などで効率的に作業を進めることができます。
サブモニターを購入してメインのPCとケーブルなどで接続すれば簡単にサブモニターを用意することができます。また最近はタブレットとPCを連動させることもできるので、タブレットを持っている場合はタブレットをサブモニターとして活用することも可能です。
ノマドとしてカフェやシェアオフィスで働く場合
カフェやシェアオフィスで働く場合はどのようなグッズがあると良いでしょうか。お勧めのグッズをご紹介します。
ポケットwi-fi(モバイルルーター)
外出先で必ずインターネット環境が確保できるとは限りません。またセキュリティの観点からも、自前のポケットwi-fiを用意しておくのが良いでしょう。
ポケットWi-fiはデータ容量によって金額は様々です。また、最近はフリーランスに特化したポケットWi-fiのレンタルサービスも提供されています。
モバイルバッテリー
スマートフォンやポケットwi-fiの充電にはモバイルバッテリーが欠かせません。また、大出力のモバイルバッテリーを使用すればノートPCでも充電が可能です。外出先で電源不足に悩まないためにも、できるだけ大容量のモバイルバッテリーを選択すると良いでしょう。
急速充電器
急速充電器はコンセントに接続できる時間が限られる場合に特に重宝します。一般的な充電器に比べて充電時間が早くなるので、カフェで作業している間などに充電したい場合などに有効です。
まとめ
ご紹介した通り、フリーランスは様々な環境で働くことができます。どんな環境で働くのが自分のワークスタイルと合うのかは、一度体験してみても良いかもしれません。
自分にとって最も合う環境を見つけ、よりパフォーマンスを発揮しできる環境を整えましょう。