この記事は、次のような方におすすめです。
- フリーランスになるかどうか悩んでいる人
- 起業・独立に対する不安がある人
- 自分がフリーランスに向いているかわからない人
「フリーランスになって自由になりたい」と思ったことのある人は、多いかもしれません。
しかし、いざ本当に会社を辞めるとなると、不安になるものです。
そこで本記事では、以下の内容をご紹介します。
- フリーランスになる不安の解消方法・対策
- 失敗した場合のデメリットやリスク
- フリーランスに向いている人・向かない人
- メリット・デメリット
記事を読むと、フリーランスになることへの不安や悩みを解決できます。自分がフリーランスになるべきかどうかも判断が可能。
安心して起業・独立をするために、ぜひ参考にしてください。
目次
フリーランスになることへの不安を解消しよう【悩み3選】
多くの人が、フリーランスになるかどうかを悩む理由は、何でしょう?
その原因の1つに、「フリーランスとして、やっていけるかどうかが心配」という点が挙げられます。なので、起業・独立するには、その不安と向き合うことが必要です。
ここでは、フリーランスになることへの3つの不安と、その解消法をご紹介します。
- 収入面の不安
- 健康面の不安
- 将来性の不安
それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
【フリーランスになることへの不安や悩み1】収入面
フリーランスになる際には、まず収入面の不安があります。 独立後、安定的に仕事の依頼が入るかどうか、という心配です。
この不安を解消するには、主に3つの対策があります。
- 最低限の生活費を貯蓄しておく
- 独立後はまず最低限の生活費を稼ぐ
- 最悪の事態も想定して対策しておく
対策1.最低限の生活費を貯蓄しておく
起業・独立前に、ある程度の貯金をしておけるのなら、それが最善策です。
一概に、 いくらあれば安心とは言えません。ただ、目安としては、1年分の生活費を貯めてから独立する人が多いです。
対策2.独立後はまず最低限の生活費を稼ぐ
貯蓄があれば絶対安心というわけではなく、独立後はもちろん稼がなければなりません。理想としては、利益を上げたいですが、まずは最低限の生活費だけでも稼ぎましょう。
稼ぎ方については、他のページで「フリーランスの仕事の取り方」を詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
関連記事:フリーランスで起業・独立するには何が必要?
関連記事:未経験からフリーランスになるための方法と手順・仕事の取り方
関連記事:職業別・フリーランスとして独立する方法
対策3.最悪の事態も想定して対策しておく
金銭面においては、最悪の事態も想定して、対策を考えておくことも大事。最悪の事態とは、たとえば、次のような状況です。
- 仕事を受注できない
- 仕事の受注代金の入金・回収が遅れる
上記のような場合に、手元の現金が足りなくなる可能性があります。
その対策は、支出を減らす方法と、資金不足を補う方法の2つ。
支出を減らす方法として、効果が大きいのは、家賃や通信費などの固定費の削減。また、現金不足を補うには、クレジットカードで支払いをし、一時的にしのぐ方法が挙げられます。
【フリーランスになることへの不安や悩み2】健康面
起業・独立をするときには、健康面の不安もあります。フリーランスは、自分が働けなくなったら収入が途絶えるためです。
会社員は体調不良で休んでも、有給を使えば固定給を貰えます。しかし、フリーランスの場合、休んだ分はまったく収入が入ってきません。
ただし、会社員でも、大病で長期間休んだ場合は、永遠に固定給をもらえるわけではないのです。場合によっては、退職しなければならない状況もあるでしょう。
だからこそ、自分の力で稼げるようになる必要があるのです。健康面の不安に対する解消法は、主に次の2つ。
- 在宅でも稼げるスキルを身につける
- 体調管理をしっかりする
対策1.在宅でも稼げるスキルを身につける
フリーランスの中でも、特にPC1台でできる仕事なら、在宅ワークが可能です。極端に言うと 、布団に入りながらでも作業ができます。
そうなると、万が一入院しても仕事ができるため、収入が途切れません。これは、会社員ではなかなかできない働き方です。
対策2.体調管理をしっかりする
入院しても仕事ができるとは言え、やはり健康な方が、効率よく作業できます。フリーランスは自分で稼ぐしかない以上、体調管理にはしっかり気を配りましょう。
【フリーランスになることへの不安や悩み3】将来性
フリーランスになるときは、将来性に対する不安もあります。「自分がやろうとしている業種・職種で、数十年後も稼げるかどうか、わからない」という心配です。
これについては、まず「仕事の需要は、時代と共に変わっていくもの」という前提があります。
たとえば、印刷会社は、昔と比べて売上を上げるのが大変になっています。新聞を取る世帯が減ったり、広告や雑誌もWebへ切り替わったりしているためです。
10年・20年の間にも、事業の需要はどんどん変わっていきます。
なので、これから起業する業種・職種で、10年後も稼げるという確約はありません。それは、どんな仕事であろうと同じことです。会社員なら一生安泰という保証もありません。
それを踏まえた上で、将来性の不安に対する解消法には、以下の3つがあります。
- 時代に合わせて自分のスキルを増やしていく
- 定期的に事業の見直しをする
- 新規ジャンルにも参入して収入源を複数持つ
対策1.時代に合わせて自分のスキルを増やしていく
最初は、何か1つのスキルで起業する方も多いでしょう。しかし、その1つに固執する必要はありません。時代に合わせて、必要なスキルを身につけていくことが大事です。
対策2.定期的に事業の見直しをする
技術を磨くだけではなく、定期的に事業の見直しを行いましょう。収益性や需要・流行りなどから判断して、事業内容や今後の方向性を考えます。
対策3.新規ジャンルにも参入して収入源を複数持つ
見直しをしたら、仕事の幅を広げて、新規ジャンルにも参入してみましょう。収入源を複数持つことが、リスクヘッジになります。
事業内容を完全に切り替えるのではなく、少しずつ手を広げていけるのも、フリーランスの良さです。
フリーランスに向いているかどうかを考えよう
フリーランスは、性格や仕事のしかたによって、向き・不向きがあります。「そもそも、自分がフリーランスに向いているかどうか」は、起業前に考えておきましょう。
ここでは、フリーランスの向き・不向きについて、以下の点をご紹介します。
- フリーランスに向いている人
- 会社員に向いている人
- 転職するという選択肢もあり
それぞれについて、詳しくお伝えしていきます。
フリーランスに向いている人
フリーランスは、次のような人に向いています。
- 自分の力でやっていきたい人
- 従来のやり方に固執しない人
- 新しいことにどんどん挑戦したい人
- 安定よりもやりがいや自由を求める人
- 社内の人間関係構築が苦手な人
フリーランスは、スキルや実力の他、仕事を受注する営業力も必要です。そのため、会社の看板ではなく、自分の力でやっていきたい人に向いています。
世間の需要に合わせて、柔軟にやり方を変え、新しいことへ挑戦できる人に、フリーランスは最適。これについては、本記事内の「フリーランスのメリット・デメリット」で、詳しく解説しています。
また、上司に気をつかう社内政治が苦手な人も、フリーランスの方が良いでしょう。
会社員に向いている人
会社員は、次のような人に向いています。
- 安定を求める人
- 世間体を気にする人
- 与えられた仕事をする方が楽な人
- 規模の大きい仕事に取り組みたい人
会社員のメリットの1つは、固定給です。なので、安定を求める人は会社員に向いています。
世間体を気にする場合も、会社員の方が良いでしょう。世の中には、「フリーランスは会社へ行かず、フラフラしている」というイメージを持つ人もいるため。
また、与えられた仕事をこなす方が楽な人も、会社員が適しています。フリーランスだと、自ら仕事を取りに行ったり、事業の方向性を考えたりする必要があるからです。
詳しくは、本記事内の「フリーランスのデメリット」をご確認ください。
ただ、企業に勤めると、個人事業よりも大規模のプロジェクトに関われる利点があります。大きな仕事をしたい人は、会社員の方が向いているでしょう。
転職するという選択肢もあり
フリーランスになるか悩むときは、仕事に何らかの問題が生じている可能性があります。
しかし、必ずしも、フリーランスになる必要はありません。抱えている課題が、今の職場の問題なのか、会社員という働き方に対するものなのかによるためです。
職場特有の問題であれば、転職することで解決することも可能。なので、フリーランスになる必要があるかどうか、以下の要領で考えてみましょう。
- 今の課題や不満は何かを再認識する
- 自分の求めるものや目的を明確にする
- 求めるものとフリーランスのメリットが合致するかを確認する
- フリーランスの向き・不向きと自分を照らし合わせる
フリーランスのメリットや向き・不向きと、自分の求めるものを比較してみましょう。総合的に判断して、自分に合う働き方を選ぶことが大切です。
「何のためにフリーランスになるのか」という目的や、メリット・デメリットについては、この後の内容をご覧ください。
フリーランスは決して楽ではない!注意点を把握しよう【デメリット4選】
フリーランスには自由なイメージがありますが、 決して楽ではありません。フリーランスになる注意点は、次の4つです。
- すべてが自分の責任
- やる気・覚悟・行動力が必要
- メイン業務だけに集中できない
- 楽をしたいだけならオススメしない
それぞれの注意点について、以下で説明していきます。
【フリーランスのデメリットや注意点1】すべてが自分の責任
フリーランスになると、自分で全責任を負うことになるので、注意しましょう。
会社員であれば、万が一ミスをしても、社員個人ではなく会社の責任となります。
しかし、フリーランスには会社の後ろ盾がありません。取引先・顧客に対するミスや、業務上で知らずに犯した法律違反なども、すべてが自分の責任です。
その意識を持って、仕事をしましょう。
【フリーランスのデメリットや注意点2】やる気・覚悟・行動力が必要
フリーランスになると、やる気や覚悟、行動力が必要です。なぜなら、会社員とは違い、仕事を与えられるわけではないから。
自分から仕事を取りに行かなければ、収入はゼロになってしまいます。安定して仕事を受注できる確約もありません。
その覚悟とやる気を持った上で、実際に行動することが重要です。
【フリーランスのデメリットや注意点3】メイン業務だけに集中できない
フリーランスになると、メインの業務だけに100%集中することが難しくなります。なぜなら、経理・税務や事務作業も、すべて自分で行うため。
メイン業務とは、ライターなら執筆作業、エンジニアならプログラミングなど、売上を生み出す作業のこと。
会社員なら、自分の業務のみを行い、経理や事務は専属の部署に任せられます。しかし、フリーランスの場合は、自分1人しかいません。
とは言え、外部に税理士やオンライン秘書を雇うという選択肢もあります。どうしても経理や事務が苦手な人は、それらの方法で対策しましょう。
【フリーランスのデメリットや注意点4】楽をしたいだけならオススメしない
ここまでお伝えしたように、フリーランスには、仕事を取る行動力が欠かせない上、全責任を負う覚悟が必要です。決して楽ではありません。
単純に「フリーランスは自由で楽」というイメージで起業すると、後々大変になります。楽をしたいだけなら、フリーランスはおすすめしません。
しかし、上記のような注意点もふまえた上で、フリーランスになるのも選択肢の1つです。自分に合った働き方を選びましょう。
何のためにフリーランスになる?目的を明確にしよう【メリット4選】
起業・独立する際は「何のためにフリーランスになるのか?」という目的を、明確にしましょう。フリーランスには負担もあるため、目的がなければ、なかなか続けられません。
フリーランスになる目的やメリットには、一般的に次の4つがあります。
- 時間や場所にとらわれない働き方をできる
- 好きな仲間や取引先と仕事をできる
- 自分の好きなことで稼げる
- 自分の裁量で仕事をできる
それぞれの内容について、以下で見ていきましょう。
【フリーランスになる目的やメリット1】時間や場所にとらわれない働き方をできる
フリーランスになると、働く時間や場所が縛られない点がメリットです。
特に、Webライターやエンジニアであれば、パソコン1台で作業が可能。そのため、自宅やカフェ、旅行先のホテルなど、どこでも仕事ができます。
在宅ワークで家事・育児と両立したり、旅をしながら働いたりすることも可能。会社員と比べると、圧倒的に自由な働き方ができます。
【フリーランスになる目的やメリット2】好きな仲間や取引先と仕事をできる
仕事相手を自分で選べるのも、フリーランスのメリットの1つ。会社員の場合は、上司・部下や、取引先・顧客を、自分の意思で選べません。
しかし、会社員が会社を辞める理由には、人間関係がよく挙げられています。それだけ、仕事相手を選べないのはストレスになるということ。
フリーランスであれば、一緒に事業を進める仲間や取引先を、自分で選択可能です。人間関係による悩みは、かなり少なくなります。
【フリーランスになる目的やメリット3】自分の好きなことで稼げる
フリーランスになると、自分の好きなことで稼げるのも、良いところです。
会社員の場合は、まったくやりたくない業務でも、やらなければいけません。また、自分の行きたい部署に配置されないことも多いです。
しかし、フリーランスなら「どんな仕事をするか」は、自分で取捨選択が可能。やりたくない場合は、受注しなくてもかまいません。
仕事内容を自分で選べるのは、フリーランスの特権です。
【フリーランスになる目的やメリット4】自分の裁量で仕事をできる
フリーランスになると、自分の裁量で仕事をできるのも、良いところです。業務上の重要事項を決定できたり、売上や効率アップの施策を、自らの判断で実行できたりします。
たとえば、設備投資や外注費など、何に資金投資をするかは、仕事の効率に直結します。しかし、会社員の場合は決定権がありません。
フリーランスなら、自身が決裁者なので、コストパフォーマンスの良さや効率化を優先できます。自分のスキルを最大限に活かす選択をできるため、より高い収入を得ることも可能です。
フリーランスで失敗したらどうなる?
「起業・独立して、失敗したらどうしよう」と心配な方もいるかもしれません。
ここでは「実際に失敗したらどうなるか」について、以下3点を解説していきます。
- 最大の失敗は事業を継続できなくなること
- 失敗した場合のデメリットやリスク
- 失敗したらどうするべきか
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
最大の失敗は事業を継続できなくなること
「失敗したらどうしよう」と、漠然とした不安を持つ方もいるかもしれません。では、失敗とはどういうことを指すのでしょうか。
細かく挙げると、顧客からのクレームや、取引先への対応ミスなど、色々あります。
しかし、フリーランスにとっての最大の失敗は、事業を継続できなくなること(=廃業)です。たとえば、次のような状況が続くと、フリーランスでやっていくのが難しくなります。
- 仕事の受注や売上が少ない
- 売上以上に経費がかかる
- 借入金を返済できない
どんな仕事でも、小さなミスはあるでしょう。廃業すること以外は、それほど大きな失敗ではありません。
失敗した場合のデメリットやリスク
独立・起業で失敗すると、実際にどうなるのでしょうか?
フリーランスとして失敗した場合のデメリットやリスクは、主に次の3つです。
- 資金がなくなる(借金が残る場合あり)
- 再就職する必要がある
- 1からやり直す必要がある
フリーランスとして失敗するデメリットは、まず、お金が底をつくことです。場合によっては、借金が残ることもあるでしょう。ただ、お金があるうちは事業を続けられるので、失敗(=廃業)にはなりません。
その他のデメリットは、廃業するなら再就職しなければならない点です。また、フリーランスを続けるなら、事業を1から立て直す必要があります。いずれにしても、再出発しなければなりません。
失敗したらどうするべきか
独立・起業で失敗した場合、どうすれば良いでしょうか?それがわかっていれば、失敗に対する不安も最小限に抑えられます。
フリーランスとして失敗した場合に、やるべきことは次のいずれかです。
- フリーランスで再チャレンジする
- 会社員として再就職する
基本的には、会社員へ戻るか、フリーランスとして再出発するかの選択になります。
1度失敗しても、それで事業を畳む必要はありません。何度でもチャレンジして良いのです。失敗も経験として、次に活かせます。
また、フリーランスをやめて再就職するのも、もちろん可能です。1度辞めたからと言って、会社員へ戻れないわけではありません。いつでもやり直しはできます。
ここで言えることは、フリーランスで失敗しても、やり直せるということ。失敗したら終わりではありません。
まとめ:不安を解消してフリーランスで人生を切り開こう
会社員を辞めてフリーランスになるときは、誰でも多少は心配するものです。
しかし、次のことを意識すれば、収入面・健康面・将来性の不安を解消できます。
- まずは最低限の生活費を稼げばOK
- 体調面で不安があっても在宅で働ける
- 時代に合わせてスキルアップすれば大丈夫
企業・独立には、やる気や行動力が必要という難しさもある一方で、メリットもあります。
そのため、以下のような人には、フリーランスがおすすめです。
- 自分の好きなことを仕事にしたい
- 時間や場所に縛られない働き方をしたい
- 好きな仲間や取引先と仕事をしたい
フリーランスは失敗しても、それで終わりではありません。いつでもやり直せます。
自由な働き方を手に入れるために、まず一歩踏み出しましょう!